花と人は古くから関わりが深く、日本ではいけばなの文化が
始まる以前から四季折々の季節の花を愛でるこころを
育んできました。先人たちはそれを歌にし自身のこころ、
感性や感情を数多く今に残しています。

「花を愛でる」ということは私が花をいけるうえで
大切な要素です。
自然をみると植物は生き生きとして草・木・花には、ひとつとして同じ
表情はなく、みな異なる美しさを魅せてくれます。
それは色や姿、形だけではなく大地に芽が出て葉になり蕾をつけ、
花を咲かし実となり種を落とし大地にまた芽を出す。
春の初々しさや冬の朽ちゆく様。
こうした植物がみせる命の力は美以外の
なにものでもないのです。
私は四季をつうじ、花を愛でることで
植物の命の力にふれています。
花をいけることは自然のなかに身をおくことで、その美しさに
気付かされることから始まります。
日々、自然のなかで生かされていることに感謝し私はこころで
花と向き合い続けます。